ジョゼと虎と魚たち

ジョゼのいる しあわせな暗い海の底
小説は ここで終わっていたんだ‥
この短い話をよくあそこまで しかも魅力的にふくらませたなぁ‥
あらためて あの映画の完成度に 驚かさせられる


この短編集は 全部で9編
田辺聖子の書く小説は 思ったより洒落ていて 
ところどころサガンっぽい (気がする)
どのお話も 主役の女の人は 自立していて 恋にも いさぎよく たくましい
このたくましさは なんて言ったらいいのだろう 恋愛肉食獣的な‥?
岡崎京子の漫画の 「恋する乙女は小さな野獣」 というタイトルを しみじみ思い出してみた  
(思い出すだけじゃなくて いつか見習おう‥)


それにしても せつない
頭からシーツをかぶって 自閉したいくらいせつない
                                       :  ISBN:4041314186