カナリア

評判がよいみたいなので けっこう期待して観にいったのだけれど
なんというか オウム真理教をもとにしたフィクションって
どういう位置から 観たものか 居心地わるいなぁ‥


主演2人の存在感は とてもよかったし*1 
西島秀俊も すごく活きた役だし
甲田益也子も 案外ハマッていたし (それはそれでムムム)
井上雪子の 浮世離れしたようす (美しさ?) も すごーくよかったし
(りょうとか つぐみ*2も みんなよかった。
 塩田監督の映画って いつもキャスティングがふるっている)
終わり方も エンディングの唄も 悪くない(よかった)のだけれど


もうちょっと なんかこう‥ と歯がゆかったのは 宗教に対するくだりで
なんかもっとこう‥ もっと掘り下げてほしかった
でもまぁ あれ以上は むずかしいのかなー うーむ‥


映画で語られる、「ちょっと間違えたら自分も 宗教側に行ってしまったかもしれない危うさ」
というのは もういろんなところで語られてきたことで
(そして、そうなのだろうな、と自覚のないひとなんていないわけで‥)

今、あえてそれを映画で語られても 「うん そうみたいね」 としか、ねぇ‥


でも、これは わたしがうんと期待して 観にいったせいだと思われます
全体的には 力作だと思います (フォローすればするほど偉そうに! ふしぎ!)

*1:主役の少年は最近観た「バーバー吉野」で孤高の転校生役だったのだけど。眼の強さとか存在感とか 全然ちがうし。役者さんだわ!

*2:どうせわたしは変態レズ女よ! って‥。 つぐみよ‥