地下室の古書展

そのあと 神保町へでて 地下室の古書展vol.5へ
http://underg.cocolog-nifty.com/tikasitu/
今回の わたしの目玉は、 「1920−30年代の装丁」という展示
関東大震災と戦争のあいだの ほんのひととき 技術と心意気が結晶を生んだ 
装丁にとって 夢のようにしあわせな時代‥  そんなかんじでした
自分の無教養さが ちょっと かなしくなりましたが
(やっぱり下知識があるほうが、いろいろつながりを感じとれて より楽しめるだろうと思うので)
(大文字表示された11人の中で 
 知ってるの 東郷青児村山知義蕗谷虹児 の3人だけだった‥)
それでも 充分たのしめました


用事があって トークショーは あきらめなければならなかったのですが
会場に大貫伸樹さんがいらして 質問を投げた人には 優しく解説してくださっていたので
さりげなく (ない。全然) 横にはりついて 拝聴させてもらった 


私家版の、不思議な布で織ったような表紙は、ミノムシの巣(?)から出来ている、
なんて 聞いて びっくり! 誰がそんなこと 思いつくの?*1
しかも、それは 作者や編集者が 自ら集めたのだというから*2 その愛情には ただただ感服
(番傘の骨でできてる本 というのもありました)
(タケノコの薄皮でできた表紙とかもあるそうですが 残念ながら ほかの美術館へ展示中)
(でも、展示にはそんな解説ないの。ちょっと変った布だと思って見過ごしてしまうよ!?)


そのあと、地下の古書展で あれこれ吟味するも けっきょくなにも買わず (というか買えず)
たとえ買えなくても、こんなすてきな本を触らせてもらえる 拝ませてもらえるだけで
じゅうぶんしあわせだもん! と相当おたく・かつ貧乏ぽい境地に (でもしあわせですってば) 

*1:でも知らないでナデナデしていて、「実はミノムシなんだよ」って言われたら けっこうイヤだなー。でも触ってみたいかも

*2:たしか、一冊につき30匹、かける千冊分。くわしくは この本で →装丁探索