夢の中へ

このあいだ 「自転車吐息」(1990) を観たときに Kが
「こういう自主映画っぽい雰囲気 オレ苦手」 とか 言い出して
(自主映画の、閉じた雰囲気・もどかしいかんじが 苦手らしい)
(というか、「自転車吐息」は キング・オブ・自主映画のような‥
 ‥ Kが観に行ったこと自体 根本的に まちがっていたのか‥)


自主映画は 存在自体 青春映画で 
それゆえに はずかしいことも いっぱいあるけれど
そこが いとおしい と 思うわたし*1 と かるく口論になった
(今 こうして振り返ると 話は かみあっているのね。好きか苦手かって ことだけで)


それで園子温の新作 「夢の中へ」*2 を、Kは観るべきかどうか‥
わたしの予想 : 園子温の映画である以上、自主映画の匂いは強く、Kは苦手かも
Kの予想 : オダジョー&ムラジュンという豪華キャストで 自分は満足するのではないか 
(しかし K、女子かよ!って視点‥)
それで とりあえず、いっしょに観に行こう、ということになっていたのですが


今日、急に ひとりで 「夢の中へ」 を観てしまった
(渋谷に 「楳図かずお恐怖劇場」 を観にいって、「立見」と言われ。
 日曜のレイトで立ち見!? と動揺して、新宿まで行って これを 観てきてしまった)


さて、Kがこれを観て どう思うか‥  (すごく びみょうです)
やっぱり自主映画の匂い(というか もはや魂) は すごく感じるんだけど
一本調子で ちょっと途中ダレるんだけど
なかなか疾走感あふれて おもしろい んだよね
オダギリジョー(かなりいい! 狂ったかんじも 真心の一切ないかんじも) と ムラジュン
田中哲司(主役。わたしははじめて意識したのだけど、なんかいいかんじの俳優さん) が
田舎で ダラダラしゃべってる場面とか、すごく おもしろい‥


自転車吐息」の30過ぎバージョン、ってかんじなの (映画的にも、こなれつつ)
主人公はやっぱり 夜の道を 全力疾走するし (さすがに旗は持たない)


Kがこの映画を観て なんて言うか知りたいので もう一度観に行ってみたい‥

(しかしその前に 「楳図かずお〜」 観なくちゃ‥ 観れるかな‥)

*1:しかしあたりまえながら、つまらない映画まで好きにはなれないです

*2:http://yumenonaka.netcinema.tv/index.html