トーベ・ヤンソン短篇集 

これは以前わたしが挫折した、トーベ・ヤンソン全集からのベスト盤
(あ、アルバム仕様の説明になってしまった)なんだけど
さすがベストというか こうしてみると けっこうポップ
なんで自分が全集を挫折したのか さっぱりわからない
(思いあたる要因は はりきって図書館で一気に何冊も借りたせいか‥
 すんごい淡々とした作品が延々続き、「この調子であと6冊‥」と 気がとおくなり挫折)


ベスト盤は聴きやすい、みたいなものでしょうか
もう一度 全集に挑戦してみたくなりました
(全集が文庫になる日を夢みていたけど、この本が出たってことは
 その可能性はきわめて低いってことだもんね‥ ‥がっくり)


簡潔な文体で抑揚なく ときおりとびこんでくる 哲学のような思考

リスを家飼いの動物に変え、こちらの責任や良心にかかわる存在にしてはならない。野生のままに残すのだ。互いに好き勝手に生きて、もっぱら認知と容認と受容のまなざしでみつめあう。互いを尊重し、それ以外は、完璧な自由と自立を生きるのだ (リス)

(しかし ヤンソンさんになるのは 大儀そうだ‥)