女と女の世の中

鈴木いづみの書くSFがすごく好き
SF的設定を使うことによって すごく自由にいきいきと物語が進行して
小気味がよくて うっとりする


この人の世界観は すごく女性的なようで
すごく男性的なものがベースにある気がする
女性の役割を受け入れた時点で 
男性社会を容認したということになるせいかしら
それともなにかをすごく突き詰めると 真逆からも突き詰められるということかしら
よくわからないけれど そのバランスが すごく魅力的


1970年という時代と 鈴木いづみとが うまく調和した作品群で
この人は この時代に愛されていたのだと思われて しかたない
*1

*1:引っ越しをして半年以上経過。ハジメテ近所の図書館分室なるところへ行きました。歩いていける距離にこんな文化施設があったなんて意外―!と胸をときめかしてみたのですがなんというかしょぼい!!小学校の図書室みたい。もろ昭和。ほんとにね、今は平成だって教えてあげたい。そんなわけで角田光代の新刊なんて置いてなくてですね。この本だって昭和53年発行(ハヤカワ文庫)ですよ。若いお嬢さんはまだ生まれてないですよ。でも逆に云うとレアな本を探せるわけですよ。ポジティブシンキングと云う名の自己催眠中