水中の驚異(荒俣宏編集)

金曜日、お気に入りの喫茶店この本に出会ったとき、
まっさきに思ったのは、
「なぜ、自分はこの本を持ってないのだろう‥」
ということでした


発行日を見ると1990年だったので、その頃の自分をはげしく叱咤したのち、
「そんなボンクラは暗い青春を過ごすがいい」 と 呪いをかけました
(自分の青春が暗めだった理由を、今、知りました)


・・・・・・
出版社を見ると 今は亡きリブロポートでだったので、
(このあたりの本がアラマタ図像館として文庫化されたのは知っているけど。
 図録なんだから。こういうのは大型本で見ないと!)*1
家に帰って、日本の古本屋さんで、
定期券で行ける距離の古本屋さん*2に置いてあることを調べ、
さっそく、お家につれて帰る


‥ いやーんなんて空想美! 科学と不思議のしあわせな融合‥!
ワクワクとページをめくり、ながいあいだうっとり眺めて、フと、
こんな自分の人生自体、かなり薄暗いことに気付きました*3


このFantasicDozenシリーズ*4は、
どれもプレミアもつかず良心価格で売られているようなので、
見つけたらぽちぽち買い揃えたいような (揃えるのはやめておきたいような) ‥


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ちなみにこの本が出版された1990年頃、
わたしは「フローラの神殿」(図版はこちら 解説はこちら)に夢中でした
(高くて自分では買えなかったので、クリスマスに父親に買ってもらった)
(うん‥。まだ乙女だったから、花の本でとどまっておいて、賢明だったかも)


さらにちなみに友人は、この本の影響でボタニカルアートを習っている
おお。見るのは好きだけど自分ではとても取り組む気がおきないボタニカルアート
(わたしはたいへん根気がない)
‥そうの聞くと、自分はあちこちフワフワ、すてきなものを見つけてくる才能(?)はあるけれど、
うっとりしてオワリで、発展性がないなあ。ってちょっとさびしくなってしまうね*5

*1:と言いつつ、きっと文庫版も買う。買ってしまうよ

*2:いい古本屋さんだった。熊谷守一のデッサン画集も買ってしまった。春近書店、また行こう

*3:日記を書くにあたってもう一度ゆっくり見てみたら、グロ絵(ってわけじゃないんだけど。ナマコとか、描き込みすぎで、たいへんなことになっている)満載で、薄暗感が倍増した

*4:「すべては目のために、目と心の娯しみのために」で始まり、「これは目玉の大冒険である」という荒俣宏の序文からしてかっこいい

*5:さいきん嘆いてばかりの日記でこれまた発展性がなくてすみません