ヨコハマメリー

おもしろかったです
泣いて 笑って 背筋がのびて、
いい映画でした


わたしは横浜出身なので、
メリーさんのことは 何度も町でみかけていたのだけど
その不思議な風貌のせいで
何度すれ違っても、夢か現実か はっきりしない気がしたのだけど
(トイレの洗面所でいっしょになったこともあります。緊張した‥)
(映画観て、ああ、メリーさん、ディスクユニオンの近くの住民だったんだ。
 じゃあ あそこはメリーさんのトイレだったんだ‥、と思い当たりました)
メリーさんは紛れもなく現実の人で
しかも美しい人だということが、わかりました


観たいけど、モーニングショーとレイトショーだけだから*1
いつ観に行けるのか 困ってしまう‥、という人は、
26日まで池袋東急(東口ビックカメラビルの横)で普通に昼間上映(1日5回)してるので、
池袋へ行くといいと思います
(ほんとは横浜の伊勢崎町で観るのがイチバンだろうけど)


印象的だったエピソードをいくつか
(ネタバレというとへんだけど、そのおそれがあるのでたたみます)


・メリーさんのことを語る人々(ご老人)の語り口、表情が、じつにいい
 特に、根岸家関係のご老人(もとちょいわる)は、みなお洒落でいなせ、かっこいい
・メリーさんの、香水壜をいつくしむようにうっとり見ていたという話は素敵
・若い頃のメリーさんにとっては、町が部屋だったのかも、と 大島弓子の漫画を思い出した
 (体が若く体力が続けば、町を部屋にし続けることは可能だったのか、どうだろうか)
 (ああでもメリーさんが部屋にしたのは、町ではなく 恋ですね、ああ)
・カメラマンの森日出夫さんの、
 自分が写真に撮った被写体が、写真に撮ったあと、すぐ姿を消してしまうように感じて
 写真を撮ることがこわく思えるときもあるけど
 そのぶん心をこめて写真に残そうと思った、という話が胸に沁みた

*1:新宿では、午前にもう一度上映を増やすようだけど