ニッポンのかわいいもの文化

【「松本かつぢ」展 @弥生美術館】

意外にも、没後20年にして、初の回顧展だとか


印刷画・原画・付録やキャラクターグッズにまじって
にせものキャラクターグッズ(作者不明のパチモノ)の展示まで!
パチモノは やはり、人気のバロメーターなのか)


松本かつぢ、というと「くるくるくるみちゃん」が有名らしいのだけれど
(日本初のキャラクターグッズはくるみちゃんだそうです)
叙情派ぽい童話の挿絵も すばらしかった
リリカルな線や夢のような色使い、きっちりデザインされた構図には もう、うっとり
背景に描かれた花の絵や 雪の模様、これでブラウス作って欲しいなー

 
すいっと気持ちよくひかれたシャープな曲線は高野文子の線に似てる(順序が逆か)けれど
これはなにかの到達したカタチなのかな ‥実に気持ちのいい線で ホレボレ・・・


展覧会で原画を見ちゃうと、本の絵を見ても 
「こんな平坦な色じゃないッ」 と不機嫌になってしまうんだけど
晩年につけていた日記の 研ぎ澄まされた文章だとか
‘宵越しの金を持ちたくないばかりに、残ったお金を電信柱の下に埋めてしまった’
なんていう綺羅星エピソードなど 文章も素敵だったので、書籍も欲しくなってしまった


・・・・・・・
松本かつぢギャラリーは二子玉川‥ →☆
ニコタマ ‥なんとなく行きにくい地なのがうらめしい‥
(交通の便が悪い、土地勘がない、ハイソな匂いがして足を踏み込めない、の三重苦)


【花のフォークロア展 @竹久夢二美術館】

しょっちゅうこの美術館に来ているので、
「あ。これ、前にも見た‥」となってしまうのは、我ながら、贅沢だと思う (戒めのこころ)
(でもお葉さんの襦袢、もう何回も見た‥。たぶん、次の展示でも見るよ)


そんなわけで、目新しい作品は少ない気はするけれど、
花や植物、イチゴやキノコなど、女子の好むモチーフは時代を超えるよねぇ、
夢二のデザインは乙女心を直撃するよねぇ、と、うれしくなってしまう展示で
乙女心パワーチャージしてきました


・・・・・・・
次回の展示は、弥生美術館が 【伊藤彦造追悼展】で、「うー。あまり興味なし‥」なのだけど
夢二美術館は 【夢二が描く「大正ロマンを飾った女たち」展】。 これは面白そう!
(でもゼッタイ‥。またお葉さんの襦袢がでてくるんだ‥ いいけどさ)