銀幕の東京@ラピュタ阿佐ヶ谷

今日ははりきって二本観た
映画を選ぶ基準はやっぱり「女優さん」
(今日は「野添ひとみ」と「若尾文子」の二本立て。わくわく)


昔の映画を見て思うのは、
女優さんの風貌・美人の定義というのは特に時代に左右されないのに
(今見ても綺麗‥ と見惚れること多し)
男優さんの風貌は けっこう時代に左右されてるんじゃないか? ということ
(‥当時はこれがかっこよかったの?と 首をひねること多し)


なんだよ、男のほうが時代にフラフラしちゃって頼りないじゃん、と思ったり、
‥いや、それは異性である女性の嗜好が時代でフラフラしてるってことかも、
と 胸に手をあててみたり*1
いや‥ 男優さんの魅力というのは外見でなく 雰囲気というか個性だから、
時代を映すのかな‥  などと思いをめぐらすも、結論はまだ出ず


不敵な男】(1958)


チンピラものの、舞台はやっぱり、新宿・歌舞伎町なのねぇ
などと思いつつ、歌舞伎町の、面影見つけられず
(ん。時代がさかさまだ)
(なんか、のどかな町だった)
「不敵な男」川口浩の風貌ものどか ‥のどかなのにチンピラ‥ (余計こわいかも)


物語の展開ものどかなんだけど、
可憐なヒロイン・野添ひとみの「蹴り」がやけにスピード感にあふれ、
その場面だけ、ラピュタが笑いにつつまれていた


【女は二度生まれる】(1961)

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こちらの舞台は九段の花街
九段にも花街があったのかー‥(知らなかった)


そんなわたしの無知はさておき、小路のようすは素敵‥!
でも。 芸者さん→夜の蝶→二号さん→芸者さん、と 
衣装をとっかえひっかえする若尾文子の美しさはもっと素敵!*2 *3


今のところ わたしのなかで、若尾文子の映画にハズレなし、なのは
若尾文子が出る映画が面白いものばかりなのか
若尾文子の姿を見ることで大部分満足してしまうせいか、どっちなんでしょう
この映画もそんなかんじでした

うっかりやさんなところ*4上品じゃないところなど 欠点までが魅力的で
男の夢は若尾文子に託せば間違いなし‥! (こういう映画は、躊躇なく男目線で!)

*1:いったいなんだったんだ、フェミ男ブーム

*2:でも着物好きとしては、いくつかの着物や帯を着まわして見せてくれるほうが見応えあるのね(贅沢言い過ぎ?)‥。芸者さんと云っても、生きるための芸者さんなので、あまりよそいき着じゃないのがわたし好みで嬉しかった。はんなりしていないのは江戸好みなのか、単にゆとりがないという設定なのか。中途半端といえば中途半端かも(100%普段着の浴衣姿がいちばん好き)。帯に金や銀の糸が多く使われているのが昭和っぽい

*3:お太鼓を・こういう右下がりの台形にするのが当時芸者さんのあいだで粋とされていたの?あそこまでななめだと、いつお太鼓がくずれ落ちるか不安な気持ちになります‥←そこが色っぽくていいの? ??

*4:ウーンでもあの年下のコウちゃんに対する態度は唐突に唐突すぎ。コウちゃんの態度もあっさりしすぎで腑に落ちん‥