本とその周辺

好きなあの人の趣味の話を 聞くのが好き*1
好きなものに対して、
その人がどういうスタンスで・どういう言葉を重ねて説明するのか、
人柄がでるので たいへん興味深いし
わたしが好きな人はたいてい、自分の言葉で・わたしにもわかる言葉で
しかもたのしそうに、話してくれるから
・・・・・・

さいきん読んだ本*2 が どれも面白くて ひどく満足したのだけど、
フと考えてみると、そろいもそろってそんなかんじの本だったので、
ちょっと可笑しくなりました*3


ちんちん電車 (河出文庫)

ちんちん電車 (河出文庫)

昔の日本・昔の東京に対する わたしの憧れはなんだろう、どこからくるのだろう
現代の速度にはついていけない (ついていく気になれない) ものを感じるけど、
ただのないものねだりの懐古趣味なのかな (よくわからない)
よくわからないけどこのエッセイの速度はじつに心地よい


マリアの空想旅行 (ちくま文庫)

マリアの空想旅行 (ちくま文庫)

茉莉さん最高、さいこう、茉莉さん (‥ほかに言うべきことがない)


本とその周辺 (中公文庫 R 27)

本とその周辺 (中公文庫 R 27)

これは、わたしが夢中気味になっている、刊本作り*4についての本なので、
知りたいことばかり書いてあるので、始終ワクワクしながら読んだ*5
ああ、いいことを聞いた! (ほんとは 読んだ)
名フレーズがあちこちにでてくるので、いちいち「かっこいい!」と 感心して身が持たない
ほんとうに好きなこと・打ち込んでいることがある人はしあわせだし、
そのしあわせな話を伺うのも、実にしあわせ
間違いなくこの本は、今後何回も繰り返して読む (今日の3冊は全部そんなかんじ)
・・・・・・

それにしてもこのあいだの日記(→☆)に
「たぶんすごい凝っているのだろうけど素人目には地味に見える」と
書いたばかりの 「地上の祭」 が、

「一度でいいから遺憾のない本を作ってみたい」 と 「気違いぶりを発揮」 して、
「(見返しと背文字の→) 二つだけは思う存分という言葉が適用出来なかったが、
 その他の全部は手間と費用のことは完全に無視してまず以って完膚なきまでにやれたのであった」

だったとは。 ほんとにねぇ。 俺の目はふしあな。。。


‥初めて刊本の存在を知ったときは、
「こんな素敵なこと!リアルタイムで体験したかった‥!」
と おおいに悔しく思ったのだけど‥
何年も経ち、インターネットが普及した、今だからこそ、その詳細を知ることが出来、
お金を(うんと)払えば 古書で買うことも出来るんだなぁ
わたしが当時 「親類になりたい!」 と憧れても、我慢会(順番待ち)の すそっぽのほうで、
実物を拝むことだって出来なかったんだろうなぁ‥


現代の恩恵にもじゅうぶんあずかっているのだから、あまり昔ばかりを崇めるのはヤメヨウ・・・

*1:Kが今までに何度、サッカーや格闘技やヘンなロックの解説を求められてきたことか。何度聞いてもおもしろい。そして覚えないわたし。←実は話の内容に興味がないのか

*2:id:mozu555ちゃん新刊情報いつもありがとう。特に武井武雄のは、書店で平積みになっていなかったから、教えてもらわなかったら気が付かなかったです。感謝(鷹)−‥!

*3:こんなに新刊ばかり続けて読むことがあるだろうか・いやない。なんてちょっぴり誇らしくなってた(?)のに、文庫て新刊って云わない?てかどれも昔の作品だ‥と気付いて、悲しくもなりました

*4:しつこくてすみません→☆

*5:昭和35年?に書かれた本なので、刊本製作はこの後も58年まで続くので、もっともっともっともっと聞きたいことあるのだけれど。‥って探せば古書でありそうだけど、、、、そこまでの探求財力はない&いっぺんに知りたいわけでもない。なにかの縁にまかせてゆるゆる探していきたい