若沖と江戸絵画展@東京国立博物館

後半の、照明が変化する展示*1がすばらしかった
光によって表情を変えるのは、絵なのか 人の心なのか


今までただ「豪華さ」のためかと思っていた金屏風の金は、
光を絵に 取り組むだけだったのか (!)*2
ほんとに、光で絵の印象が変わるので、おもしろくてじいっと見入ってしまう
一枚の絵(というか屏風)の前に、ばかみたいに長いあいだ 立ちすくんでしまった


1Fの「親と子のギャラリー」の展示も興味深かった
親切な解説もありがたいけれど、
「視点をかえて見てみよう」のなかの、‘寝っころがって見てみよう’という提案 (?)
(椅子のように畳が用意してある ←ごめんこの説明なってない


寝っころがってながめるという この行為は‥*3‥!
寝転ぶと、視点だけじゃなく、観点も変わる
ほんと贅沢だ‥(&ちょっとの背徳感)。ありがとう、ブライス氏‥ (そして国立博物館


全般的に、こどもに戻れるような、よろこびと驚きに満ちた展示だった 


そんなわけで混雑なんのその‥ と言いたいけれど、あの混雑は (とほほ)
誰のせいでもないけれど、‥開催期間が短いのが悪いのか‥
開場と同時(9:30)になかに入って(すいてるとは言えないけど、まだ我慢できる混雑)、
ぐるり一周して、二周め(11時過ぎ)はもう、凄まじかった
屏風とか掛け軸って、見るのに距離が必要なはずなのに 
ちょっと離れると、もう、人の群れしか見えない‥
展示が素敵だっただけに、なんとかならないのかなーと 残念に思う

*1:奇をてらったのではなく、その絵の描かれた時代の鑑賞方法で、すばらしく理にかなった展示

*2:モシカシテ常識デシタカ。ウヒャー恥ずかしい

*3:‥大人でわたし以外に試している人がいなかったけど‥。もったいない。美術館て子供になりに行くところじゃないのかしら