弥生美術館・竹久夢二美術館

伊藤彦造 追悼展】

この人の絵は丹精で美しいのだけれど
おもしろみを感じず、特に惹かれなかったのだけれど
こうして原画を見ると 緻密さやいきおいある曲線に
やはり一流のものはすごいなー‥! と息をのむ


たどってきた人生、エピソードあれこれがとても興味深かった
(国を憂いて・自分の血で絵を描いた*1とか、
 家庭人で・家を建てたときにうれしくていくつも句を作ったとか
 透視?遠視?能力があったらしく 「いいことばかりじゃなく 苦しい」と言っていたとか。
 晩年の日記のとぎすまされかたにも心がシンとした )
ううむ やはり一流のものを作る人はすごい ‥!


【夢二が描く 大正ロマンを飾った女たち展】

勝手に、実在する(した)あの人この人の展示がいっぱいなのかと想像してたけど
そうでもなかった
いや、あの人この人の関連資料展示はある*2のだけれど
主要人物*3のものは目新しいものはそんなになかった
(これはわたしが「友の会」の友達にひっついてしょっちゅうこの美術館に通っているせいかも)
でもそれ以外の片思いチックなあの人この人(わたしてきにはゲストキャラ)の展示や
交流のあった女流作家あれこれの展示は充実していた
尾崎翠の小説に挿絵を描いてたなんて。無敵のコンビネーション)


それにしても「恋多き男」なのになんか。生命力を感じないというか
 つかれてばかりで たのしそうに見えないと思うのは
 わたしが読んだあれこれの文献が偏っているのかな‥
 なんか、恋愛に関しては、ぜんぜんうらやましさを感じない‥ (感じなくていいのか)(女じゃけん)


当時のファッション風俗の解説コーナーはとても充実していておもしろかった (予想外の収穫)
夢二のファッションアドバイス(雑誌に掲載されていたもの)、
“この人たちにはなにを言っても無駄でしょう” ‥。 すごい辛口

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(今日の「山は乙女のみそぎ場所」というのは、華宵コーナー(スポーツ特集)にあった
 当時の乙女雑誌のスポーツ記事のタイトル。すごいインパクトだけど どういう意味‥??)

*1:べつに軍国主義だったとかではない。つねに弱い者へできることについて思いをめぐらして行動したり、真面目で熱血漢なのだと思う。←外見がとても穏やかそうなのも気になる

*2:予想したとおりお葉さんの襦袢がババンと目立つところに飾ってあった。いや‥。ソウコナクッチャと思いつつ

*3:と勝手にわたしが思っている、他万喜さんお葉さん彦乃さん