緋牡丹博徒(1968)

「日本女子のソコヂカラ(→☆)」*1 より


藤純子の麗しさにうっとり、歌唱力に呆然
高倉健のりりしさ*2に たしかに格好いい! と頷き
若山富三郎のつきぬけた愛嬌に 惚れそうになった
おもしろかったです
着物女子的にはお竜さんの博徒になってからの粋な着こなしも素敵だったけれど
お嬢さん時代の可憐な着こなしが*3まばゆくてよかった


初日プラストークショープラス着物女子サービスあり*4ということで
お客さんの大半は着物女子で華やかでした
目の保養! (洋服着てたので肩身がせまかった‥)
トークショーは、チェブカフェの吉田さん、映画ライターの細谷さん(?)、そして豆千代さん、
3人とも着物姿だったのだけど ほんと、着物って、華がある‥
ついつい見入ってしまうのは、単にわたしが着物好きだから?*5


藤純子演じるお竜さんの、着こなしはもちろん所作の優雅さに注目してほしい、とか
博徒打ちといっても基本がお嬢さんだから、着こなしが上品なのよね、とか
映画のなかの着物は物語をせおっているのねーと ためになることてんこもりながらも
3人のトークが一番盛り上がったのが、「この映画の健さんかっこいいよね!」という
高倉健のかっこよさについてだったのが、女子のかくあるべき姿、てかんじでよかったです
また、豆千代さんの着物がじつにあざやかな色の‥木蓮の中振袖?で
木蓮て時期がむずかしくて‥。今日はじめてこの着物着ました‥」 とおっしゃっていて
ああああそうだよ!わたしもチューリップのお召し、たんぽぽの羽織、イチゴの半幅帯!
この時期着なくてどうするのー! と渇をいれられました、押忍!


着物好きとしては なんて素晴らしい企画だ‥アリガトウ! と実にうれしい上映会なのですが
レイトショーじゃなかったら‥ 当日1700円*6じゃなかったら‥ とか 願いは尽きない‥
‥ 2弾・3弾もあるといいなァ

*1:画像はHPより。「いや、あっぱれお竜さん!」の英訳が、「Great! Oryu−san」なのが可笑しい。しかし‥日本の古きよきものを見直すときは、常に外人目線になる必要があるのかと思うと少しせつない(英訳) 

*2:1968年の映画にして、すでに「時代遅れ」と言われる役だった。健さん‥。時代遅れ暦ながすぎ

*3:ほんのり恥ずかしそうなのがよかった。やっぱり女子は恥じらいですね

*4:洋服だからモラエナイワーとしょんぼりしていたのだけど、席が幸運だったようで、‥たぶん大目に用意して余ったのだと思う‥、ありがたく御相伴にあずかりました。パウンドケーキ。美味しかったです!

*5:着物に興味がないひとは、全体をながめてオワリ、だと思うのだけど。好きだと、いちいち「帯締めこー来たか!素敵!」「帯揚げは‥なるほどー」「帯留め‥うぎゃー好きすぎる‥」と細部を見て、また全体を見て、とオワリがないのです

*6:わたしはユーロスペースの会員価格(1200円)なんだけど。友達を誘いにくい。レイトショーの当日料金てMAX1500円じゃないですか。名画座だったら、最終一本は800円だし