紙屋悦子の青春

古い日本家屋が ゆったりしたテンポが
昭和20年、たぶん日本中でよく見られたであろう光景が
口に出さない思いが 丁寧に慈しむように描かれた映画でした


終盤だばだば泣いてしまった
泣けるからいい話とは まったく思わないけれど
きもちよく泣けるのはいい話*1だと思う‥ ううう‥(嗚咽)


原田知世がたいそう可憐*2 *3で!
二十歳くらいの娘の役が違和感まったくなくてすごい
でも老女役はなんか‥ べつに‥ ほかの人でもよくないか?
本人が時をかけることに意義があるのか‥


それにしてもあの方言は‥ 下手ではないか‥?
(この二点がなければもっとよかったというだけでべつに不満ではないです)

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ギンレイホールの同時上映は 「手紙」 だったのだけど、
これだけでじゅうぶん満喫 & 泣き疲れたのと
風邪気味だったのと いっしょに見てた子が 「アンチ二本立て派(理由:疲れる)」だったので
それは観ないで帰りました


「手紙」、別の日に観た人の話だと 館内は号泣の渦らしく‥
そんなに泣かせてどうするつもりだギンレイホール‥ 

*1:泣く話というのは、ある公式をあてはめればカンタンに成立すると思う。需要があるからそれでいいと思うし。でもきもちよく泣けない映画は不快‥。泣きの快楽は、①涙を流してカタルシス ②こんな甘っちょろい話で泣いちゃうなんて、自分けっこう純粋じゃない?みたいな勘違いに似た感覚、この2点が大きいと思うのだけど。②が裏切られたときの‥ それでも周りは泣いている‥ っていうときの、あの、居心地わるーいかんじ‥。自分の不純さをつきつけられたようで、すんげいストレスたまります。まぁなんにしても、泣きにしても、ツボの場所は人それぞれだと頭ではわかっているんだけどね‥

*2:かつ、ほんのりのんきものっぽい雰囲気が好かったー。実写版「るきさん」とかあったら、るきさん役をおねがいしたい

*3:小林薫も、たいそう可憐でした