白い悪魔が忍びよる(1984)

裕福な家庭の主婦がふとしたきっかけで薬物中毒にされ、娼婦にまで身を堕とす恐怖譚。地獄の使いのような売人を佐藤慶が実に憎々しげに演じて秀逸だが、清純派のイメージが強い山本陽子が大胆な濡れ場を披露し、エロティックな魅力を発散している。特にクスリが切れた彼女が錯乱する場面はポランスキーの『反撥』を彷彿とさせる。

こ、こわかった‥
というかおそろしかった‥ (意味おんなじだ)
覚醒剤の売人役佐藤慶がおそろしかった) (神出鬼没というか執拗というかどこにでも現れて、ある意味都合よすぎるのだけど、文句言うよりまえに恐怖にふるえるかんじ) (ていうか始まりの渋谷のシーン要らない気がする) (そこ(不要さ)がいちばんこわいかも) (セックスシーンも陰気でこわい) (これ、「月曜ワイド劇場」てTV放送だよねえ。こんなものがTVで。ああこわい) (最後美しくハッピーエンドなのもこわい。どうかしている) (まじこわい) (こわい)


今回のラピュタ阿佐ヶ谷の特集 「性と愛のフーガ 田中登の世界」 は
ロマンポルノという、未開かつ行きにくいジャンルながらも
行きなれたラピュタで、ふつうの時間の上映なので (たいていこういう特集はレイト)
行けるかぎり行こう! と燃えていた*1のですが
「月曜ワイド劇場」 なら、敷居もそんなに高くないだろうと踏んでいたのですが (甘かった)
予想外におそろしいかんじでした
気合を入れなおしてのぞまなくては

*1:ラピュタも燃えているらしく、めずらしくパンフレットを作っていた。買ったさ