占いとわたし

わたしは占いって あまり興味ない
雑誌についている星占いコーナーも、もう二十年以上読んだことない
(そもそも読んだことあるのか。生まれてこのかた)
なんでだろう
他人から自分のことを、あれこれ言われたくないのかな


会社に占いブームみたいな波がやってきて
グループで占いツアーにでようよなんて
誘われても 一度も行ったことない
2千円でも5千円でも、「その金でなにが買えるか」 と思ってしまう


友達の☆ちゃんは、占いやスピリチュアル関係が好きだ (細●数子はそうでもない)
一度有名占星術師に「事務所で働きませんか」 とスカウトされたらしいし
何回か 「適職は占い師」 と言われたらしいので 適性があるのでしょう
(でも彼女は思ってることをあっけらかんと話す人なので、占い師、どうかなあと思う)
(本人は、「仕事だと割りきれば、発言には注意する」 と言うが。
 洋服屋でバイトしてたとき、
 自分は太めだからこんな露出のある服はダメだわあ、と謙遜するお客さんに向かって
 「平気ですよう。べつにあなた驚くほど太ってるってわけじゃないしー」
 と言い放った武勇伝をもつ女です、☆ちゃんは)


このあいだも、40分一万円で診てもらったらしい
☆ちゃんの占い話を聞くのは好きだけど、一万円だしたんだー
ああ まさに、その金でなにが買えたか‥


「でも前世のこととか診てくれなくてさあ」
前世とか、どうでもよくない? わたしべつに、前世、虫でもいいけど。
せっかくだからお姫様だったらいいなあ、みたいなかんじ?
「なに言ってるのー。前世やりのこしたことから、今の状況がわかるんだよ。
 今やるべきこととか、適性とか、診てもらいたかったの」

ああ、転職考えてるって言ってたもんね
「うん。でも、また、適職は占い師、って言われた」
占い師。前にも言われてたよね。向いてるのかね。
でも、こういうの好きってことが、もう向いてる気がするよ
「うーん‥。定年とかないし、軌道にのれば、いい職業なのかも」
うん。他には、なに聞いたの?
「あのね、Oのこと聞いた。Oが、今、どうしてるかって」


Oというのは 若くして、異国で事故で亡くなった ☆ちゃんの友達
(わたしは面識なし。☆ちゃんから話だけ聞いていた)


「もう、成仏しかけてるって言ってた。次に生まれてくる準備に入ってるって。
 恨みとか、もう無いって。安心してあげてくださいって言われた。よかったよ」

‥‥ ☆ちゃん、Oちゃんのこと診てもらってたんだ ‥
「うん。そうなんだ。まぁ、いいこと言ってもらえてよかったんだけど、
 占い師ならではってことは言われなかったのがちょっと不満だよ」

‥ 占い師は、霊媒師じゃないからね‥
「うん。そうだよね」


ああああああ。
占いは、やっぱりカウンセリングだ。と思った
(カウンセリングを拒絶するわたしっていうのはどうなのか。と疑問がわくが)