マル秘色情めす市場(1974)

映画がはじまってイキナリ、白黒画面の美しさにあっけにとられた
ドヤ街の雑多としたエネルギーやかなしさのなか
きたなくてきれいで きれいできたない映画の世界に
まるごとのみこまれて 今もまだ余韻のなか


この映画を「面白い」といえるほど理解していない気も
どこもかしこもわかりすぎている気もする


(自分の根っこの部分が動揺しすぎてまいる)


音楽がやけにかっこよかった
謡曲とジャズとなにかをまぜたようなテーマソング(?)が
映画を観たあといつまでも 気がつけば頭をぐるぐるまわって‥
自分でフと、「あ。この曲は、めす市場*1。」 なんて思って 苦笑い

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ロマンポルノというジャンルは、若手の登竜門というか
ある規制(カラミのシーンを何分以上いれる、等) をクリアすれば
自由に映画が撮れたので、おもしろい作品がけっこうたくさんあるー
なんてことを知識として知ってはいたけれど
今日この映画を観て、ハジメテ実感として! 知った気がする


気がするけれど、この特集(愛と性のフーガ:田中登の世界 @ラピュタ阿佐ヶ谷) は
21日(土)まであるけれど、
これ以降観に行ける日がないので わたしはここでうちどめ


17作品中6本は、自分としてはけっこう通った感がある*2 *3けれど
阿部定」「牝猫」「美人乱舞」が観られなかったのが悔やまれる‥
(ああでも一遍に観るのはもったいない気もするので、まァ、よし。とする)

*1:タイトルは、ほんとは「受胎告知」て付けたかったらしいです。うん、そのほうが合っている、けど合いすぎかな

*2:おかげで‥、というのはヘンだけど、シネマヴェーラには全然行けなかった。「明日に向かって撃て!」 観たかった‥(会社休んで観に行くつもりだったけど仕事で休めなくなり断念)

*3:この特集は、ラピュタの客層がいつになく若目だった。アンド混雑していた。補助席がイッパイになって階段に座布団ひいたのハジメテ見たもん(しかも「丑三つの村」で。土曜の夕方だから混雑してたのかなあ)。あと、土日は2・3本続けて観る人がけっこういて、5時からの回を4時に受付して、整理番号37番とか。みんな熱くてたのもしかった。けっこう女子もいたし! (4/26追記:最終日は、9時から「めす市場」を追加上映したとか。すごい。素晴らしい‥