裏切りとわたし

このあいだ、友人(女子)とすいてる電車に乗ったときのこと


座席にすわって友人とおしゃべりしていたら
途中の駅で、見るからにオカシナ男性が乗ってきて
すいてるのにわたしの横ぴっちりにすわった


いやだなー
わたしの顔をガン見している‥
ひとりごとをいい始めた‥ 歌も唄いはじめた‥ ご機嫌だな‥


友人がわたしに気をつかって、「席、移ろうか?」 と小声で聞いてきた
「ううん、いま、機嫌いいみたいだし、へんに動いて怒らせたらこわいから大丈夫」
「そっか。‘逃げるな!’とか言われたらこわいもんね」
「うん」


次の次の駅で、友人の隣のカド席が空いた
「詰めようか!」
わーい! 合法的?に、オカシナ人と距離がおけるー!


そそくさと席を移動するわたしたちと同時に、オカシナ人も席を立ち、
わたしたちに背を向けて、逆方向へ歩いていった


その背中に向けて友人が叫んだ
「逃げるな!」


ええええええ!?


(な、なんでそんなこと言うの?と聞いたら、「びっくりして、つい」。わたしこそびっくりしたわ)
(わけわからん)(敵はいつでも身近なところに)(っていうか無事でよかった‥)