大正モダン展〜モダン日本の里帰り〜

東京都庭園美術館(旧朝香官邸)の素晴らしさは
みなさんすでにご周知のことと思いますが
今回の展示は、内容・ボリューム*1、ともに見事に調和して、
おそろしいほどの相乗効果をあげていました‥!
小雨にけぶる庭園も雰囲気があって素敵で、
ばかみたいにうっとりほうけてきました

 明治と昭和の間にはさまれた大正時代は15年という短い間でしたが、大正デモクラシーの気運とともに個人の主観性やロマンチシズムを尊重する気風が芽生え、西洋モダニズムアール・デコの影響を受けた独特の文化や芸術表現が花開いた時代でした。
 本展の出品作品は、世界的に高い評価を受けているホノルル美術館の日本美術コレクションから、人間性豊かでロマンティックな香りを漂わせた大正時代から昭和戦前期にかけての作品を、同館の学芸員が選んだものです。展覧会は「絵画と版画」「装飾美術」「きもの」「大正時代の流行歌の本」の4 つのテーマで構成され、モガ(モダンガール)などの時代風俗を描いた日本画アール・デコの影響を受けた、ユニークで斬新な柄の着物や工芸品など約80点が、新たな視点でとらえられています。

やはり着物の展示には胸がときめく‥!
実際モダンで革新的なデザインなんだけど、
ちゃんとそれが芸術的なものとして扱われているのがうれしいったら
(友人は冷静に、「昔の人は背が低いね」と言っていた。丈を見ていたか)


入江たか子モデルの「婦女」(素敵だった)、襦袢の柄にまでなっていてびっくり
日本画を襦袢に‥
大正時代の日本画は、いまよりうんと大衆性のあるアートだったのか


日本画美人画) のタイトルに、「美人」 というのがあって、たまげた
(にしても、日本美って、暗いっていうか ネガの美‥。つくづく‥)


いつも館内では撮影禁止だけれど、今回は特別に
ウィンターガーデン」内のみ撮影可 (フラッシュは禁止) (今日の写真)
着物着ていくと入場料が割引されるし、女子はめかしておでかけするといいと思う

*1:少なめ。でもわたしのような集中力少な目の人間にはこれくらいが適度に感じられる(のは日本画に造詣がないからかもしれない‥)。ゆったりしているので空間を愉しめるし