犬は鎖につなぐべからず ナイロン100℃

~岸田國士一幕劇コレクション~ 青山円形劇場

緒川たまき客演】 【和装衣装担当 豆千代】 に惹かれ
6年(!)ぶり、4回目のナイロン観劇
ナイロン、観れば 「面白いな」 って思うんだけどね‥


緒川たまきを見る、という目的は、完璧以上に完璧に果たされました
艶やかな姿、優雅な立ち振る舞い、聡明な喋りかた、
すべてが予想以上の美しさで 頭がぼーっとしました*1
(帯をくるくるー! とか 時折コミカルを挟むのが、もう、ムキャー!ってかんじで!)
3時間、7つの短編を組み合わせるという入り組んだ構成を
たまきさんのぴしいと伸びた背筋が支えていたと思うのは
ファンの欲目でしょうか


豆千代さん担当の昭和初期のモダン着物のコーディネートも
キャラクター設定にあわせて ここをこう持ってきたのねーって楽しかった
ひとつひとつが素敵なんだよ‥ うっとりだよ ためいきだよ
(ただでさえ見やすい円形劇場。着物姿が360度! こたえられないうれしさ)


(あと、萩原聖人の何気ない色っぽさと顔の小ささにも驚嘆‥)


ところで、このお芝居、場面転換のシーンに、
役者さんたちが踊ったりするのですが、わたしはこの、場面転換ダンスが苦手
お芝居が始まって30分後くらいかなあ、1回目のダンスが始まったときに
「ああ‥ こういうのが苦手で、わたし普段 自分からナイロンに行かないんだ‥」
そんなことを思い出しながら、自分とナイロンとのあいだにある壁を感じました
(ヨーロッパ(企画)は、こゆことしないから、好きさ*2。とも)


だから、帰り道、Kが、
「えー。俺あれ(ダンス)好きー。
 KERAの芝居って、こーゆーとこかっこいいなー、と思いながら観てたよ」
と言ったときの驚きったら! (Kとの間にも壁があったとは。気付かなかった)
わたしの隣に支持派がいたとは‥
でも、この場面転換ダンスのあいだにも、
緒川たまきの姿勢はピン!と美しかったことを日記に書いておこう‥
下駄履いてダンスするのが見られたのも収穫といえば収穫か 
(そんな無理して収穫しなくても)

*1:観るまえは、その美しさだけが別世界になっちゃって、「あの子‥。舞台あらしだわ!(ガラスの仮面ね)」ってなるんじゃないかと心配もしてたんですけど、ナイロンのお芝居にとけこんでました

*2:料金が良心価格(?)なところも好きさ、ヨーロッパ