徹子に夢中

先日読んだ、「チャックより愛をこめて (文春文庫 210-1)」の中の、「綴方ニューヨーク」がひどく感動的だったので、今日は、綴れ方口調(自分がちいさい女の子であると仮定して、文章を書く)で、いきます。でも、黒柳徹子は、基本的人格が少女なので、それをわたしががんばって真似しても、無理なんですけど。この本のあとがきの「ニューヨークの仔猫ちゃん」は、「FOR LADIES BY LADIES―女性のエッセイ・アンソロジー (ちくま文庫)」に収録されていて、それを読んだときも、まぁ、感動したのだけれど、一冊とおして読んで、最後にあとがきとして読むと、もう、こんなに徹子を好きなっちゃってどうしよう!どしたらいいの?、と動揺するくらい、好きになってしまいます。胸を打たれました。打たれたところで、どうしようもないんですけどね。若き日の写真も、めちゃくちゃキュートです。キュートといえば、この「トットチャンネル (新潮文庫)」は、表紙からして、信じられないくらいキュート。かわいいです。
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今日タコシェに行ったら、沼田元氣がらくた市はだいぶ品物が減っていて、ちょうちょぼっこの棚もあちこち抜けて、でも、前回はなかったような気がするぞ?という本もあって。「トットのピクチャー・ブック (新潮文庫)」を買ってほくほくしたんでした。(挿絵が武井武雄なので。どこかで見たら買おう、と思っていたの。ほくほく)
なんか、だんだん、綴れ方口調じゃなくなってきたけど、気にしないでください。

ATG挑発のフィルモグラフィ

新文芸坐*1でATG特集。ATGってなんなのか、実は知らないです。感覚としては、アングラで、前衛入っていて、熱血で、ちょっとてれる、みたいなかんじでしょうか。「ああ、あのへんの‥」っていうふうに、思い浮かぶのですが。‥あとで調べます。観たい映画がたくさんあって、どこから手をつけようーと困っているのに。こんなの観ていて、いいのかわたし。でも、ATGは興味があるけど未知の世界なので、まぁ、いいのです。今日観た2本はどちらも面白かったですし。覚悟していたほどアングラでも恥ずかしくもなく、むしろ感心させられてばかりでした。


「サード」は脚本が寺山修司ということで、かなりあの、アングラな世界(「書を捨てよ町へ出よう」とか「田園に死す」のイメージ)を覚悟していたのだけど、そんなおそろしいことはなくて、少年院の青春もの。疾走とか鬱屈とか短歌とかオンナノコとか、いろいろあって、しっかり青春ものでした。(脚本はいいかんじに寺山調でした)


青春の殺人者【ワイド】 [VHS]」(←ワイドは無視してください)は、ほんとに、かっこよかったです。かっこいいけど、スカッとしないです。スカッとしないのにもほどがある、というか、逆スカッと。負スカッと感。そんな言葉、ありませんけど。ゴダイゴの曲がかっこよくって、あせりました。CD買いたくなりました‥!(あ、気づけば全然綴れ方口調じゃなくなってる)
原田美枝子が、若くて、きれいで、まぶしかったです。肌がつるつるで溌剌として(蒼井優ちゃんみたい)、魔性っぽくないけど、そこが魔性なのかしら。でもむしろ、魔性だったのは、市原悦子でした・・・。わたしは実は、TVドラマってあんまり見てなくて、「家政婦は見た」シリーズも見たことなくて。市原悦子が演技してるのを、はじめて見たと思うのだけど、ほんとにリアルに猫村さん口調で、まいりました。ああうちに猫村さんを招待したのに市原さんが来ちゃったら。どうしよう。本題から大きくズレました。市原悦子はなんか、すごかったのです。


映画を観終わって外に出ると、雨がザーザー降っていて。傘を持っていなかったので駅まで小走りしていたら、前を走っていたオジサンが「これを頭にかぶせな」って新聞紙をくれました。ありがとうオジサン(肉体労働者風)!世界でほんとに優しいのは、こういう人かも知れません。でも、まわりを見ると、新聞を頭にかぶるのなんて、女はしないよ、というか 男でも、オジサンくらいしかしないよ、ということが、なんとなくわかりました。でも、まぁいいかと、新聞をかぶって駅まで走りました。とりあえず今のところ、風邪をひく気配は、ありません。ありがとう、オジサン。


綴れ方口調は、途中から、どこかにとんでいってしまいました‥。
(もとからいなかったか)

*1:久しぶりだったのかな。喫煙室が出来ていて、ビックリ。なんだかかるくSFチックで、わたしは好きです