生活の智恵

ところで貧乏性のわたしがどうして発売早々 ハーゲンのパルフェを食べたのかというと
夜、Kが 突然ともだちに呼び出されて、出かけたので
夕飯の支度がパーになって それで そのお詫びです
(まぁ、お肉は冷凍して、野菜はそのまま保存するだけなんだけど、
 夕ごはんが要らないんだったら わたしだって ゆっくり寄り道したかった) 


結婚してはじめのうちは、Kは突然飲み会になってもなんの連絡もいれず
おおいにわたしをイラつかせたものです
ゴハンが要らなくなった時点で 電話一本入れれば済むのに
独身のともだちの中で 「自分だけそんなことすると場がしらける」 とか言って
 

よくわからないけど男の人は、女の人が家事をするのは 本能的なものだと
都合よく解釈しているフシがあると思う (Kだけかも知れないけど)
だから、正攻法で Kが電話をしてこないことによって 家事労力が無になるむなしさを
どんなに訴えても いまいちひびかず
同じようなケンカ (ケンカになるの、これ?) を 何度も繰り返して


そしてある日 言い方を変えてみた
「ひとりでゴハン食べるのって さびしいんだよ。 心の準備がいるんだから」
(ぶたないで)
(平気でひとり暮らししてたくせに、よく言うよ、わたし)
(嘘ではないけど‥。 かなりかわいらしく 脚色したもんだ)


そしたらKは なにかおおいに 感じ入ったようで
以後、「ごめんね」的に電話を まめに入れるようになったのです


Kって思ったよりバカなんだな‥ と思いながら
これが生活の智恵なのか と ひとつ学んだ出来事でした


(以後、わりあい従順になったKは、おわびにデザートを買うまで 成長しました)
(成長ではなくて ・ むこうがわたしの怒りに対して 扱いかたを覚えただけかも知れない
 このアイスが生活の智恵さ、とか思って)