アクメッド王子の冒険(1926)〜ロッテライニガーの世界〜

http://www.reiniger-world.com/
たのしみにしていたにもかかわらず、上映終了間際にすべりこみ‥
年末は、なんだかんだで 忙しくて、だめだぁ‥


影絵の、繊細さは、ものすっごい‥!
(こういうこまやかな作業を見ると、芸術性に感服すると同時に
 その執念というか、そのひとを突き動かす、業の強さにフルエます。
 芸術家って紙一重だなぁ、と、凡人のわたしは思います)
エスのような緻密な影絵が 動く様子はすばらしかったです


ただ、長編第一作ということで*1、お話が荒削りすぎ & メリハリがないので
けっこうたくさんの人々が、眠りにおちていました‥ (わたしの両隣、寝ていた)


映像美も、惜しげなく全編緻密なので、ありがたみがマヒするというか、
集中力を使い果たしてしまうというか‥
贅沢すぎるのも考えものだ‥
 (この教訓をいかして、影絵アニメのうんとロマンチックなものを、誰か作ってくれないかしら)
みんな、年末は忙しくて、お疲れ気味なのね‥


以下、すごくくだらない感想 (←ゴメン、いつもだ)


あまりに奇想天外な冒険ばなしなので、
さいご 「めでたしめでたし」 になったとき、
「ちゃんと終れてよかったね‥!」 と 必要以上に祝福する気持ちになってしまった


魔物のディテールが、なんかすごかった
魔女というかヤマンバ? 魔物というか妖怪? みたいな
(当時のドイツの思い描く異国情緒ってこんなかんじだったのかしら‥)


あと、なぜか、全篇緻密な影絵の中で、蛇だけやけに、原始的だった
たしかに蛇、細かく作ろうと思ったら、ウロコとかもう、気絶したくなるけど‥
(でも、だったら、あえて蛇を登場させなくてもいいのに。
 こういう素朴な姿のものも入れたかったのかしら‥)

*1:長編アニメの第一弾が、ドイツの影絵アニメだなんて、意外だ