愛より強い旅(2004)


ロードムービーらしい、生命力に満ちた、イキオイのある映画
音楽に、圧倒されたというか、打ちのめされました


ロマン・デュリス映画の真打登場―‥!
そんなつもりで観ていたのだけど、
相手役のナイマ(ルブナ・アザベル)の変化をこそ、
もっとひりひり感じるべきだったのではなかったか‥と、
中盤になってから気付いた
(ごめん、ナイマ。ファーストシーンからエキセントリックなものでギョッとして、
 心を閉ざしてしまった‥)
きっとギンレイにくるだろうから、そのときはナイマサイドから観よう‥


(ネタバレします。というか結末にふれます)
“自分のルーツをさがす旅”にでる、恋人同士のロードムービー
ザノの反応が健康的・純粋で ほほえましいのに対し*1
ナイマは神経がささくれていくような、痛々しい反応を起こしていく
それは二人の置かれた立場・性別などに起因するのだろうけどー
でも最後、それを手に入れて
オレンジを手にするナイマの表情の晴れやかさは、すばらしい
(オレンジがやたら、おいしそうな・高貴な果物に見えるのも、すばらしい)


この映画を観たひとは、皆 多かれ少なかれ、
自分のルーツってなんだろう、自分の宗教ってなんだろう、と考えると思うのだけど‥
ほんと、なんなのだろう
ぼんやりしていたらあっというまに人生は過ぎ去ってしまうのに
旅にでることもせず、というか旅にでる場所のあてもない
これはわたし個人の問題なのか
日本人全体の問題なのか
(たぶん、両方)


むずかしいこと考えたせいか、熱がでた
(というか風邪をひきました)


サントラを買って帰りました(Kが) (とてもかっこいいよこのサントラ)

*1:泣き顔もいいけどごはん(コメ?)の食べ方もそうとう!いい!!真似したい!(けど、しない。女子だから。男子は、すればいい。たぶん惚れられる)