氾濫 [VHS](1959)

自分の時代感覚センサーが故障したかと思うほど、
古さを感じない映画だった
(いやーな話ながらも、ぐいぐい引き込まれて面白かった)
ホームドラマなんて、今も昔も変わりないのねぇ‥
この普遍性が、文学作品なのかしら
今回の特集(「文豪たちの昭和〜映画で読みとく文学のこころ」@ラピュタ阿佐ヶ谷)も
面白そうなので、時間を作って通いたい


ところで 船越英二の若い頃を観るたびに、
「このひとはどういうポジションの俳優だったのだろう‥
 ただの色男にしてはヘンな役が多い気がするし
 この好色そうなオーラはいったい‥」 と不安な思いにとりつかれるのだけど
この映画のなかでも プレイボーイなピアノ教師を、つやつやと怪演していて ヘンだった


若尾文子の出演は少なめだった(このビデオパッケージ思わせぶりすぎ‥)
でもまぁ、セーラー服姿があったので、ユルス (?)


佐分利信はしめった哀愁に、枯れそうで枯れない・地味ーな色気が、意外によかった