ブックバトン余波

ブックバトンで 昔好きだった本のことを考えていたら 無償に読みたくなって 再読


不思議な少年 (岩波文庫)
10代に 読んで かなり衝撃をうけた 皮肉な童話
人間の基本的性質がダメダメである、という どうしようもなく後ろ向きな内容なんだけど
後ろ向きも つきつめると なんとも 明るくなっちゃうもので
当時は この小説に かなり救われたような気がします


読み返してみると やっぱり 突き抜けた 爽快感
この本から 発想の転換というか ものを見るときの方向性というか
とりあえず なにかを学んだことは まちがいないです (ヤだな‥)
(ちなみにマーク・トゥエインといえば トム・ソーヤなのだろうけど 
 そっちは読んでいないの。 我れながら どうなのかと 思うけど)


肉体の悪魔 (新潮文庫)
これは、二十歳くらいのときに、美人の先輩にすすめられて読んだ
当時のわたしは いまよりずっと 美や若さに敏感だったので
なんて美しい小説! 美人おすすめの小説は やっぱり綺麗! と
1ページごとに 皮肉ないいまわしにも うっとりしながら 読んだものでした
作者が未成年というのも すごく胸を打たれて 
早熟なフランス少年、ああかっこいい‥! と わなわなと (← 誇大表現)


久しぶりに読み返すと、皮肉ないいまわしが ちょっと青臭いし
なにより 当時の自分のうっとりぶりを思い出して 照れくさい
逆にいうと 素直にうっとりできる年代に読めて 幸運でした   ありがとう Sさん