メゾン・ド・ヒミコ

柴咲コウが 「キー!」 って叫ぶところがよかった
(「キー!」って 「キーッ!」って‥ かわいい・・・)


映画を観るまえに 「ゲイの老人ホーム」 と聞いて まず考えたのは
老人になって (枯れて、死のことを考えるに至って) まで
セクシャルな問題に こだわり続けなければいけないものなのかしら
(いわゆる一般的な老人ホームじゃだめなのかしら) ということで
そのあとで、きっと子供がいないだろうから、面倒をみてくれるひと
(擬似家族?) が必要になるのかしら と思いついて
なにはともあれ観ればわかるよ と 劇場にむかったのだけど
(ジョゼ虎がよかったので、観る気まんまんであった)
ゲイの老人ホームではなく、ゲイの男性同士が 共同生活をしていて、
便宜上 老人ホームという呼び方をしている、ということみたいだった


物語のなかで この老人ホームに経営難がやってくるのだけど、
そりゃそうだよな、、、、 広い洋館に贅沢な調度品で
それなりのお金しかないのなら それなりの建物でよかろうが‥!*1
と思えて仕方ありませんでした
人生に終りが見えかけて ・ 知人たちと共同生活をすることを選んだときに
重要なのは 建物の素敵さではなくて 安心してその場所で死を迎えられることでは‥ 
(お金があるなら 好きにすればいいけどさ)
老人ホームという言葉をだした以上、このリアリティのなさは致命的かも‥
(なにかそうせざるを得ない理由があったなら 説明してくれればよかったのに)


主演の3人は どれも魅力的だったので
ここさえ乗り越えられたら 感動できたっぽいのになぁ‥ 
惜しいことをした‥ と (自分の心の狭さにも) うなだれて帰った


・・・・・
この映画のなかでは、美女の代名詞柴咲コウの役が、野暮女子で
おそろしいことに、ほんとに野暮ったく見えて 驚いた
美女顔のときと どこがちがうのかというと、
メイクとしては 眉(ちゃんと書かない) と ベース(ノーメイク風でてらてらしてる&ソバカス)、
(目元は もともとくっきりしているので 手をぬいてもさほど違和感なし)
あとは表情が、つねに気を抜いてる風だった
逆に言うと この点をクリアすれば 美人度はあがるのか? (自分メモ&課題)*2

*1:まったく関係ないのだけど。部屋の内装はきれいなのに、物干しが、というか物干しハンガー?が、スーパーで売ってるようなプラスチックのアレで、そこはちょっとひっかかった(わたしが、アレ、きらいなので)。なんか、そこだけ、浮いて庶民感。無印で、そんなにたかくなく、いいかんじのが売ってるのに。と歯がゆく思った

*2:「美人薄命」というのは つねに気合をいれて表情をつくっているから 疲れて早死にしちゃうのかもねぇ、と思った。新発見か