こどもパラダイス
〜1920-30's 絵雑誌に見る モダン・キッズらいふ〜 @弥生美術館
1920〜30年代、大正デモクラシーの自由な空気の中で、和洋折衷の文化住宅が誕生し、ハイカラな洋食を食べ、洋服を着るなど、生活のさまざまなシーンで西洋化が進みました。(略) その中で、西欧の文化や芸術運動から刺激を受けて、のちに〈童画〉と呼ばれる子どものための新しい絵画を創り出した画家がいました。その代表的な画家として、竹久夢二、武井武雄、初山滋、村山知義、深沢省三、岡本帰一、清水良雄、本田庄太郎、川上四郎の名が挙げられます。彼らは『子供之友』『コドモノクニ』『童話』『赤い鳥』『金の船』『おとぎの世界』などの〈絵雑誌〉や〈童話雑誌〉、また「コドモエホンブンコ」などの〈絵本〉を舞台に画筆をふるい、子ども達へ凝縮された西欧のモダンな香りを届けました。その洗練されたモダンな感覚は、当時「ハイカラすぎる」など一部批判も受けましたが、夢と憧れを届けてくれる誌面に、多くの子ども達が心をときめかせました。(略)
「ハイカラすぎる」 と 批判を受けるほど、ですよ
子どもじゃなくても、ときめきまくりです
夢二美術館のほうもこの展示で、けっこうたくさんの作品が見られました
(まぁ、もっともっともっともっと! 見たいのが人情なんだけど)
村山知義の線にはしびれました‥
なんか日本人離れしたモダンさなんだよなぁ (カワイくないのに 死ぬほどカワイイ)
すごく至近距離で原画*1が見られて、しんけんに幸せな時間だった‥*2
初山滋の、ビアズレーのような(?)緻密な線に溜息‥*3
深沢紅子、という名前を、覚えて帰りました (メモメモ)
収穫はおおかったです
・・・・・
弥生美術館の3階は高畠華宵の絵が常設展示されているのだけど
わたしは華宵の絵にはそれほど惹かれないので いつもなんとなく見ているだけなんだけど
今回の「美少年」特集(?) は おもしろかったです
怪しく美しい華宵の絵が映えるし、ぜったい楽しんで描いてただろうなー!
(南蛮少年(←主人公の名前)*4縛られすぎ!
冒険小説の主人公が悪者に縛られる、という場面なんだけど
どう見ても そういう縛り方じゃない。読者の少年、ドキドキしすぎちゃうよ)
「“男女七歳にして席を同じくせず”という考えがあったため、当時の思春期の少年は
異性と接触がきわめて少なく、そのぶん同性の美に敏感だったのです」
という解説に、今まで持っていた疑問も解けました (← ?)*5
収穫は、おおかったのです