溝口健二二本立て(夜の女たち/残菊物語)

【松竹110年 名匠たちの輝ける軌跡 @新文芸坐
この特集、あれもこれも観たかったのにあまり行けなかった‥
そして何故、よりによってこの二本立てを、GW最終日に観てしまうのか‥
(見ごたえありすぎ。これなら会社行ったほうが楽だ‥ )


【夜の女たち】(1948)
(戦後間もない大阪、娼婦として働く夜の女たちの話)
たくましさとかでなく、痛ましさメインなのでやたらずっしりきた
田中絹代の表情の変化に目をみはるとともに
衣装の一貫性のなさが気になった
(娼婦時代のことなんですけど、これはあの‥。
 娼婦としていろいろバリエーションを持っていたと解釈してよろしいのでしょうか)


【残菊物語】(1939)
(芸道もの。悲恋。メロドラマ)
しっかりしたつくりで泣いてきた
芸道もの、ということで 立ち振る舞いや喋り方から画面いっぱいに優雅で美しかった


それにしても妻(ヒロイン)、あれこれ求められすぎ‥
(まず美貌、そして貞操・智恵・母性・献身・愛情・etcetc‥。そりゃ死にますて)*1

*1:いやむしろ最後に死ぬことをも求められているのか