あらすじとわたし

わたしは物語のあらすじを説明するのが苦手
なんでだろう‥ しょせん他人事という意識が動くのか
自分が見た物語と そこにある物語の同一性に自信がないのか
理論力? 構成力が欠如しているのか


「泣く話」・「泣かそうとしてるけど泣けない」 
(あらすじではなく状況説明? だし)
「今週もすれちがい。でも女の影に気付いた」
(自分では的確と思うけど、もっと肉付けを要求される)
「淡々とした‥。人生いろいろみたいな話。読後感はいいよ」
(放棄している‥)


そんなこんなで、人はわたしにあらすじを聞かなくなっていくのですが

先日、寝る前に 「今まで読んだなかでいちばん怖かった漫画」 の話をしていて
(わたしが。一方的に、Kに)
わたしは話しながらこわくなって、
こわくなるからいつにもまして うまく説明できてないなあ、と感じてはいたのですが
ラストまで話すより前に、Kから寝息が聞こえてきたので ショックを受けました


わたしはこんなにこわいのに‥。こわさをちっとも伝えられなかった‥
こわさで寝付けずまんじりともしないわたしの横で、Kが笑い声をたてました (寝言で)
(屈辱‥! 安眠しすぎ。たのしい夢を見てるとは‥ )


もう少し理性的に話せる人間になりたい


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ちなみにいちばんこわいと思う漫画、(といってふたつあるんだけど)


楳図かずお 「サンタクロースがやってくる」*1
惨劇なのに、悪意がいっさいないのが怖い。愛しかないのに


山岸涼子 「汐の声
これははてなキーワードにもなっているくらい、有名な作品 (みんなのトラウマ)
死んでも救われない、というか 死んでからのほうが救われないという恐怖
(でも、主人公は追いかけてくる彼女に心を開けば親友になれるのでは‥。とも思う)

*1:友人が「サンタクロース」+「楳図かずお」で検索したところ、「楳図かずおがサンタクロースの衣装で登場!」みたいな記事ばかりでてきてひどくハッピーな気分になったらしい。イイナァ‥