ドーナツとわたし

映画を観たあと、ものすごくボーッとしたい衝動にかられ、
クリスピー・クリーム・ドーナツの行列に並びました
(天気がよかったし 絶好の行列日和かと思って)
(Kとのジャンケンに負け、近日中にわたしが買ってくる約束になっていた)
1時間半 並びました
美味しいドーナツでした
たぶん、期待しすぎていたのでしょう


そもそもわたしは、たいしてドーナツ好きではないのです 
ミスドには 半年に一度行くか行かないか程度)
でも憧れが募っていたのです


同僚(性格はクール) が、
「並んでいると、揚げたてのドーナツを食べさせてくれるんだけど
 寒い中ずっと待っているなかに揚げたてがやってくるから これが一番美味しいんだよねえ」
と言っていて、たしかにその条件をこえる美味しさはないだろう、
並ぶ意味はそこにあるのね、と解釈(というか自分に言い聞かせ) していたのですが


並んで30分後くらい、はたして揚げたてのドーナツがやってきたのですが
‥ やわらかくあたたかくサックリしているけれど、普通に油っぽい‥ 
わたしの後ろに並んでいた女子が、「うわーフワッフワ!パンみたい!」 と歓声をあげました
女子よ、誉めているつもりだろうが、「パンみたい」って。
どんだけパンが好きなんだ‥。つうかじゃあパンでいい


いちばん美味しい状態がこれかあ、と テンションがさがったのですが
ここまで並んだし、Kと約束してるしなあ、と男の約束気分で並びつづけました
(列の最後のほう、ドーナツを作っている工程が見えるところはたいへん愉快です)


果たして家でKと食べるとき。
Kの期待が募っていたのがわかっていたので、
憧れをクールダウンさせないとがっかりしちゃうかも‥ と思い、
「並んでいるときに揚げたてを食べたけど、揚げたてが一番美味しいという評判だけど、
 正直そんなすっごい美味しさとは思わなかったから、平常心で食べて」 と 伝えました
果たして食べ終わり、Kも平常心でした


でも一度は食べてみたかったしね、美味しいは美味しいしね。
世の中に、とびあがるほど美味しいものなんてそうはないんだ、
そうわかっただけでもよかったよ
なんて話し合いながら食べました
テンション低くてごめんなさい
(というより明らかに期待しすぎだわたしら夫婦は) (バカ夫婦)


(でもさっくりしていて美味しいから、並ばず買えるならまた食べたい)