HENRY DARGER展 @原美術館

キング・オブ・妄想芸術家 ヘンリー・ダーガーの個展
「少女たちの戦いの物語 夢の楽園」 というタイトルどおり、
(病んでいる感はあるものの) きれいめな作品をあつめての展示


ヘンリー・ダーガーの絵については、
「これ、書いてる本人もこわくて仕方ないだろうに
 なんでフルエながら(推測) こんな怖い絵書くのだろう‥」
というところにどうにも惹かれてしまうので
このセレクトには少々ものたりなさを感じるのですが
絵は素晴らしいテンションでした
(以下、これから行くかたは読まないほうがいいかもです)


入ってすぐのコラージュの迫力に いきなり圧倒
いろいろあるけどまず、思った以上にサイズが大きい‥! (なんて美術論から遠い感想‥)


自分のために書いた物語に 自分のために書いた絵にしては
ありえない大きさ‥ (ボリューム‥)
そしてありえない完成度と、外に向けられて開かれたまなざし
孤独をつきつめると 自分も世界も同義語になるのかしら‥


 ヘンリー・ダーガーは孤独の生活と言われるけれど
 妄想を純培養するためには孤独でいたほうが無難だろうし
 孤独な生活を 「不幸」 にとらえるのは一次元すぎるし
 ‥ていうかこの絵を見たら (苦しみつつも) 幸せそうだよなあ


それにしてもこの絵を、自分のためだけに書いていたということに
ものすごいパワーを感じずにはいられない‥
この絵が世界にでてきたのは、
ヘンリーの大家さんがたまたま美術のお仕事をしていたからで
そうでなかったら陽の目をあびることなく処分されていたと思うと
(大家さんが美術のお仕事をしてるのに
 自分の絵を (自分が絵を描いていること自体?)
 少しも見せようとしなかったヘンリーって‥)
運命の力を感じずにはいられません


いろいろ考えたくなる展覧会でした
図録*1のほかに「HENRY DARGER’S ROOM」という
ヘンリー・ダーガーの部屋の写真集も買いました

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原美術館のカフェでは、毎回期間中 展示にあわせたイメージデザートが登場するのですが
今回のは、かなり! ラブリー!!


食べもの屋さんで写真を撮ることはめったにないのだけれど、あまりのかわいさに
わたしは篠山キシンになったよ‥ (デザートに話しかけながら接写! みたいな)


これから原美術館に行く人のたのしみを奪う可能性があるので、
これから行く方は以下の写真、見ないほうがいいと思います



(見ちゃだめだよ)
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(後悔するかもよ)


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(キャー!かわいいー!)  (バカ日記‥(←フと冷静に)  )

*1:かあいらしい値段なので仕方ないけれど小さいよ‥。原画を見たあとでコレは小さすぎる‥。あのでっかい本を買えってことか‥