復讐するは我にあり(1979)

復讐するは我にあり [DVD]

復讐するは我にあり [DVD]

重く長く(140分)、濃い、すさまじい作りこみ
怒涛の情念と昭和の哀愁。 おもしろかった‥


登場人物ひとりひとりが濃いものを披露*1して、
ひとつひとつの場面に力があり、テンションたかかった
全編テンション高いのに、破綻してないのもすごい‥


1963年に起こった連続強盗殺人事件をもとにした話 らしいのだけど
主人公(緒形拳)がやたら性に強いのは
「なんか理由がなきゃそんなに女にモテないだろう」 という解釈なのかしら


主人公の嫁(倍賞美津子。脂ののった背中が美しい)*2
下腹部ブヨブヨの舅(三國連太郎。ほんとにブヨブヨ。モザイクかけて。腹に) に
熱い思いをよせるのは、「不幸は判断力を低下させる」 という解釈なのかしら


主人公を犯罪者と知りながらかくまう女(小川真由美。この役いいな‥) の着物、
着かたは、衣紋をがーっとあけて あけすけな、疲れた大人の女なんだけど
色使いとか模様のかんじに どこか少女っぽい好みが見えて (好きだなあ)、 
これは彼女の人生を投影していると解釈していいのかしら‥


等々あれこれ 考えどころがあって それもおもしろい
今度本も読んでみようかな‥

*1:ほんとひとりひとりねっちりすごいのだけど、すごすぎて「ココが‥」と言い出すとキリがない。ので省略

*2:ビバ中年美!と思ったけど、映画公開の1979年はまだ33歳‥。すみませんちょっと泣いてもいいですか

映画×温泉

ラピュタ阿佐ヶ谷、今回の特集(6/10〜8/4) は 
「映画×温泉 湯けむり日本紀行」 (→☆

日常の煩雑さから離れ、ゆったりと湯につかって、身も心も癒される――。非日常世界の代表格・温泉は、幾度となく映画の舞台になりました。
ワケありカップルのおしのび旅行、みずみずしい恋物語、ドタバタ騒動、悪事・悪行、エトセトラ…。
立ちこめるいで湯のけむりに浮かぶは、まさに、人生裏おもて。特集『映画×温泉』どっぷりつかって、お楽しみくださいませ。

「温泉映画」という切り取りかた、考えたことなかったけど、なんて素敵に昭和の日本なんだ‥


(今日の「復讐〜」 の温泉シーンは、全編濃いなかでも、ベスト濃いシーン‥)

漱石の帯(仮名)


そんなわけで首実検をしてみました
  
 ↑ これは帯です            ↑ これは本(本体)です
  
 ↑ これは本(箱と本体)です          ↑ これは帯と本(本体)‥
やっぱりおなじ図柄だよねー (こうふん!)


なんのデザインなんだか、こんなときこそ検索して調べるのよっ! って思ったけど
絞込みがむずかしく‥
とりあえず夏目漱石本人が装丁をてがけたってことしかわかんない‥ (今現在)


まあいいや、ゆっくり気長に調べていこう*1っと


(そしてゆっくり気長に、箱みたいな縞の帯揚げも探そう) (もしくは作ろう)
(どんなに気長にでも「着物を作ろう」と思うのはだいそれすぎているらしい。自分のなかで)

*1:そもそも帯を買ったのが2000年くらい、本に使われてると知ったのが2002年の「東京人10月号(NO.183)」、と気長にというかほんと偶然にまかせているので。いまさらあせりません

ジョージの休日

乙友とおしゃべりして・買い物して・甘いもの食べて
たのしい・うれしい・おいしい、と
雨上がりの*1休日と、吉祥寺*2を満喫 
いい買い物ってたのしいなあ、テンションあがるなあ、
明日からまた一週間働くよ‥!*3


【買ったもの(1)】
古着屋さんで、わたし好みの60'Sワンピース*4
試着したらジャストサイズだったので、よろこびいさんで
(難はライブ以外に着ていく場所がない60年代感)


【買ったもの(2)】
古本屋さんで、夏目漱石の「硝子戸の中」 (大正時代の本‥てスゴイなー)
ずっと探していた本がちょこんとあるので、見付けた瞬間はポカンとしてしまった


(古着屋さんで買った帯と、おなじ図柄が使われているので
 どこかで出会いたい、そしておうちに連れ帰りたい‥! と 夢想していた)
(わざわざ探しまわらずして出会いたい、横着で夢見がちな乙女心。
 でもちゃんと出会えるもんなー・出会えるものには。うれしいったら)


たて続けにうれしい出会いをしちゃったので、今日は無礼講!とばかりに
2ケ目のケーキをいただきました
(まったくどの口がダイエットとか言うんだ‥)

*1:家をでるときはKに、「警報がでてるのに。こんな日に外に出るひとはバカだ」とあきれられたけど、電車に乗ってるあいだに雨はあがった(しかし雨があがったせいで途中駅に傘を忘れてしまい、待ち合わせに遅れるという失態を。ほんとごめんなさい

*2:乙友があまり吉祥寺にくわしくない(若者の街と聞きおびえていたらしい)というので不肖ながらガイド役を。おしゃれ番長(かつ漫画番長)に教えてもらった古着屋好評でした、押忍!

*3:また遊んでくださいね!←私信

*4:最近ワンピースづいてるわたしに、口の悪い会社の友人は「もしかして組み合わせ考えるのが面倒になったの?」。乙女界では人気のワンピースですが、一般社会ではこんなかなしい認識です。‥ってわたしという人間の認識がこれ(←)なのか‥